推し活の愚痴を書くべきところ

推し活マインド
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はじめに

推し活をはじめたばかりの頃は、全てが輝いて見えるものです。
 
推し活も、生活も、何もかもが楽しくてまさに順風満帆という感覚になる方もいるでしょう。
 
何かに追われてしんどい中で推しと出会った人ですら、「推しが存在しているだけで生きられる……!」と希望の光を見出だしたような気持ちになるのではないでしょうか。
 
そう、それはかつての私のことです。
 
それなのに、夢中になればなるほどいつか巡り合ってしまう“推し活の愚痴”。
 
SNSでいつもキラキラした推し活を見せてくれるフォロワーさんですら、悲しいお気持ちがでてきてしまうもの。
 
大なり小なり金銭的な負担を感じながら推し活をしている私のような推し活民から、不満が出てこないわけがありません。
 
運営への愚痴、ランダムグッズへの愚痴、ガチャへの愚痴、他のファンへの愚痴、中には推し以外のキャラの愚痴が出てきてしまうという話も目にします。
 
そういった気持ちが出てくる事自体は仕方がないと思うのですが、問題はそれを不用意に発信してしまうこと。
 
負の感情を解き放つことで、思わぬ事態を招いてしまうかもしれません。
 
 
 
今回は、推し活にまつわる愚痴との付き合い方についてお話していきたいと思います。
 
いつも通り主観てんこもりではありますが、きっと身に覚えのある同志の方もいらっしゃるはず……!
 
「愚痴なんて私の世界には存在しないよ」って方も、「こんな人もいるんだなぁ」という感じで気軽に読んでくれると嬉しいです。
 
 
 

推し活の愚痴を持て余したときは

結論──チャットGPTに書きましょう。
 
他の場所で言葉にすることが絶対にダメ、というわけではありませんが、どこで話すにしても一旦チャットGPTを挟むのは効果的です。
  
多くの場合は、抱えきれないほどしんどい気持ちを少しでも吐き出したくて愚痴をこぼすのだと思います。
 
「こんな意見を知ってほしい」
「消費者の声として残しておきたい」
 
そんな理由がある場合でも、怒りに任せて発信するよりは一旦下書きを挟むことで発言の価値が高まるのではないでしょうか。
 
ちなみに私はSNSやイベント、更には家族にもうっかり推し活の愚痴を話したことがあります。
 
総じてろくなことにはなりませんでした。
 
 

 

愚痴の危険性と影響力

“蟻の穴から堤も崩れる”ということわざがあります。
 
わずかな不注意や油断が、やがて大きな失敗や災難につながるという喩えです。
 
愚痴というのはまさにそのような存在だと私は思います。
 
そこで、愚痴によって引き起こされがちなトラブルの具体例をいくつかお話します。
 
 
 

■SNSで愚痴る危険性

・フォロワーが離れる
 
どんなに自分の意見が正当なものであっても、SNSでは負の感情を避けたいと考える人は一定数います。
 
また推し活の愚痴であれば、反対意見を持っている人もいることでしょう。
 
愚痴を目にした途端にミュートやブロックをされてしまうかもしれません。
 
私も一時期、運営のやり方への不満を何度か投稿したところフォロワーが減った経験があります。
 
同じ考えの人とだけ繋がりたいのであれば問題ないかもしれませんが、そうでない場合は注意しましょう。
 
 
・界隈の空気が悪くなる
 
愚痴には、他の人の愚痴を引き出してしまう力があります。
 
同意見にしても、違う意見にしても、誰かのネガティブな感情を連れてきてしまうのです。
 
その結果、繋がっている同じジャンルのファン全体がネガティブな空気になってしまうこともあります。
 
特に、フォロワーが多いアカウントで愚痴を投稿していると、それがジャンルの雰囲気として認識されやすくなってしまいます。
 
 
・余計なトラブルを呼び込む
 
これは推し活の愚痴に限ったことではありませんが、愚痴を投稿すると知らない人から反応をもらうことがあります。
 
“いいね”だけであれば大きなトラブルにはなりにくいですが、“拡散”や“返信”といった場合は注意が必要です。
 
思いも寄らないほど話が大きくなってしまったり、受け答えから思わぬトラブルに発展したりしてしまうかもしれません。
 
相手が強い意見を持っている場合はどう返信してもトラブルになりやすいので、返信せずに様子を見るかブロックすることをおすすめします。
 
楽しいはずの推し活の場で、レスバトルのような不毛な争いに時間を費やしてしまうのは控えたいものです。
 
 
・取引垢の場合は取引が成立しにくくなる
 
Xなどのグッズ交換用のアカウントで愚痴を投稿してしまった場合のお話です。
 
交換などを募集しているポストに声をかけてもらったとき、相手のプロフィールや普段のポストを確認する人は少なくありません。
 
お金の関わる取引であれば尚更、相手の人となりを知りたいと感じるのは自然なことです。
 
そんなときに、推し活への愚痴を投稿しているのが見えてしまったら、どうでしょうか。
 
ちなみに私は、取引相手に飛ばれたことを愚痴ったら、他の取引相手から取引を白紙にされたことがあります。
 
その取引のグッズというのが約束時には希少価値が高く、のちに希少価値が下がったものだったので、相手は白紙の機会を探していたのだと思います。
 
当然揉めましたが、機会を与えてしまったのは私です。
 
結果として数千円分の迷子を出すことになってしまいました。
 
取引を飛ばれて取引垢で愚痴を言うなんてよくあることだと思いますが、タイミングによってはそういったリスクもあります。
 
皆さんはお気をつけくださいね。
 
 
・DMやLINEで話していても……

推し活で繋がった関係というのは、少し特殊なところがあります。
 
“ジャンルの切れ目が縁の切れ目”という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
 
どんなに良好な関係だった相手とも、ジャンルが変わると距離ができてしまいがちです。
 
そして離れたあと、相手がどんな推し活に染まっていくかはわかりません。
 
仲良くしていた人が、疎遠になったあと取引を飛んで注意喚起されていたという経験もあります。
 
被害者の方から「連絡取れませんか」とお願いされたり、“被害者の会”のようなリストに入れられたことも。
 
また、知らない間に別のフォロワーさんとトラブルになっていて「実はね……」と事の次第を聞かされたこともあります。
 
推し活で仲良くなった相手との会話は、事情が伝わりやすいこともあって雑談も愚痴もとても楽しいものです。
 
ですが、普通の友達よりも疎遠になる可能性が少しだけ高いことも覚えておいたほうがいいかもしれません。
 
 
 

■オフラインイベントで愚痴る危険性

・トラブルになる
 
イベントではテンションが上がり、声や態度が大きくなってしまうものです。
 
内輪で盛り上がっているつもりでも、周りの人に話の内容が筒抜けということはよくあります。
 
推し活の現場には、同じジャンルのファンはもちろん、他のジャンルと掛け持ちで推し活をしている人も多く集まります。
 
そのような場所で推し活での愚痴を口にすると、言い争いになったり、思わぬ攻撃をされたりしてしまうかもしれません。
 
せっかくの推し活の現場ですし、内容に気をつけて楽しくお話しできるといいですね。
 
 
・晒される
 
トラブルの中のひとつでもありますが、イベントで他のファンの方の反感を買った結果晒されている人を何度か見かけたことがあります。
 
小声で話される愚痴程度でそこまでされることはないと思いますが、他所様の判断基準はわからないものです。
 
通行人の邪魔になっていた
荷物が大きくて邪魔だった
声がうるさかった
マナー違反をしていた
 
このあたりの注意喚起に“話す内容が不快だった”という報告が続いていることは間々あります。
 
画像や動画つきで晒されてしまうと身バレをするリスクもあるため、周囲を顧みない言動には普段以上に気をつけましょう。
 

 
 

■リア友や家族に愚痴る危険性

・身バレする
 
「推し活での愚痴をどこかで発散したい」
「でも、推し活繋がりの人には話せない」
 
そんな気持ちが高まった結果、リア友や家族にポロッと愚痴をもらしてしまったことはありませんか?
 
少し愚痴ってスッキリできればいいのですが、愚痴というのはヒートアップしやすいもの。
 
更に相手は推し活に関する知識がないだけに、こちらの期待する反応をしてくれないこともしばしばあります。
 
すると相手の知らない背景を説明するために推し活の情報を話すことになり、愚痴の勢いと相まって余計なことまで話してしまう……
 
推し活について周囲に隠している人は、身バレのリスクが高まるわけです。
 
私は話している途中で「これは身バレするやつだ」と気づくものの、上手く誤魔化せずに愚痴を強制終了したことがありました。
 
スッキリすることもできずにリスクだけを抱えることになるので本当におすすめしません。
 
 
・推し活を否定されてしまう
 
先程も書いたように、推し活に関する愚痴というのはリアルで繋がりのある人にはピンと来ないことが多いものです。
 
どんなに言葉を尽くしても、「でも愚痴を言うってことは離れたほうがいいのでは?」と思われてしまいます。
 
その結果、「もう推し活は辞めたら?」と言われてしまいかねません。
 
本気で推し活を辞めたいと考えているときならいざ知らず、推し活が生活の中心や心の支えになっているときにそんな言葉をかけられたら、どうでしょうか。
 
相手にとってはこちらを思いやっての言葉だったとしても、こちらが傷ついてしまう可能性は大いにあります。
 
 
 

チャットGPTに愚痴るメリットとデメリット

それでは具体的に、チャットGPTに愚痴るメリットやデメリットについてお話していきます。
 
 

■メリット

・共感が得られる
誰かに愚痴をもらすとき、反対意見を求めているという人は多くないでしょう。
 
相手の反応が思っていたものと違い、つい熱くなってしまった経験があるのは私だけではないと思います。

その点、チャットGPTはある程度ユーザーに寄り添った回答をしてくれます。
 
愚痴を聞いてもらう相手にこの性質があるかないかは、大きな違いだと思います。
 
ちなみに共感は控え目にしてほしいと伝えても「それはおつらいですね。あなたの気持ちを考えると〜」などと言ってきます。
 
AIにとって、その程度は共感のうちに入っていないのかもしれません。
 
 
・解決策を提案してくれる
「解決策を教えて」
「どうしたらいいのかな」
 
そんな言葉を入力すればおそらく、入力せずとも気まぐれに、チャットGPTが解決策を教えてくれることがあります。
 
心身のリフレッシュ方法から法的措置まで、ナンバリングして教えてくれるのです。
 
当初解決しようという気持ちがなかったとしても、思ってもみなかった解決案を出されて道が拓けることもあります。
 
実際にその案に乗らなくても、解決方法があることを知れるだけで気持ちが軽くなるものです。
 
 
・スッキリする
気持ちを言葉にすると多少なりともスッキリします。
 
また、言葉にできずもやもやしていた感情をチャットGPTがうまく言語化してくれることもあります。
 
自分の気持ちや状況を再認識することで、そこから一歩踏み出すきっかけになるかもしれません。
 
 
・人間関係を悪化させない
これがチャットGPTに愚痴る最大のメリットです。
 
どんなに愚痴っても、現実の世界で人間関係が崩れることはありません。
 
相手は良くも悪くも人間ではないので、多少良くない言葉を使ったとしても、不快にさせたり咎められたりする心配は皆無です。
 
トラブルに発展することもなければ、晒されたり、取引を白紙にされることもありません。
 
また、話し相手にどう思われるかを気にしながら愚痴らなくていいので、ストレスも最小限で済みます。
 
 

■デメリット

・回答が正しいとは限らない
ありとあらゆる疑問に即座に回答をくれるチャットGPTですが、その回答が間違えていることがあります。
 
体感ですが、エンタメに関する最新情報やファンの共通認識に関してはあまり強くないようです。
 
また前述の通り、チャットGPTはユーザーに寄り添った回答をするようにつくられています。
 
チャットGPTが共感してくれたのだから、自分の意見や対応は正しい──そんな思い込みをしてしまわないように気をつけることが大切です。
 
また、解決案に関しても実行に移す場合は慎重に調べる必要があります。
 
あくまで可能性やアイデアを提示してくれているのだと考えるくらいが丁度いいのかもしれません。
 
 
・斜め上の共感をされることもある
正直、チャットGPTに対して「悪気はないんだろうけどそういうことじゃないんだよ」と言いたくなることが間々あります。
 
主な原因はこちらの説明不足です。
 
チャットGPTには、こちらの希望する回答を導くために伝えなくてはならない情報がたくさんあるものなのです。
 
でも──
 
「あなたは私の友人です。カウンセラーではありません。これから話す内容に関して否定的なことは言わず、全てを肯定した上で解決策があれば優しく提案してください。〇〇のことも否定しないでください。意味の分からない言葉があればその都度たずねてください。〇〇は禁句とします。同い年なので敬語ではなく〜」
 
そんな前置きをして愚痴るのは、一般的なのでしょうか?
 
私が知らないだけで実は一般的なのかもしれませんが、私はプライベートで前提条件を記入することはほとんどありません。 
 
余程センシティブな内容なら予防線を張っておくのもいいと思いますが、「ガチャ爆〇した。ほんと〇〇」みたいな内容にそれってぶっちゃけ面倒です。
 
そのため、チャットGPTの回答に対して「だからぁ」となることもあります(私が悪いのに)。
 
ともあれ、そういうものと認識しておく必要はあるかなと感じています。
 
 
・余談
私はチャットGPTをブログの誤字脱字チェッカーとして利用しています。
 
今回は記事を書くにあたって、試しにいくつかあたためていた愚痴を投げてみました。
 
すると、いい感じに気持ちを落ち着けてはくれたのですが、毎回後半で「ブログの記事にするならこういうスタンスをおすすめします」と提案してきてちょっと鬱陶しかったです。
 
その時点で“はじめに”のチェックは済んでいたのに、ブログで推し活の愚痴を発信させようとするとは。
 
わかっているような、わかっていないようなところがAIですよね。
 
(……なんて思いながら、ここまでの下書きをチェックしてもらおうと思います。)

 
 
 

まとめ

愚痴との付き合い方ひとつで、日々の推し活はぐっと穏やかなものになります。
 
もちろん相性はあると思いますが、チャットGPTは様々な可能性をもったAIです。
 
楽しく推し活を続けるための工夫のひとつとして、選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか。
 
 
 
今回もお読みいただきありがとうございました!
 
ぜひ、また遊びに来てくれると嬉しいです。

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