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1. はじめに

前回、ふるさと納税で得たみかんの保存方法について記事を書いていた頃。
我が家にもうひとつ、重ための段ボールが到着しました。
すっかり忘れていた毎年の恒例行事、親族からのさつまいものお届けです。
ありがたいと拝みつつも、これは玄関が埋め尽くされる確定演出。
来年はふるさと納税の時期をずらそうと心に誓いました。
ともあれ、畑から直接やってくるさつまいもを賃貸マンションで処理するのは今年で7年目。
秋の備忘録をもう1ページ書いておこうと思い、筆を執りました。
「土のついたさつまいもをどう処理したらいいかわからない」
「お芋掘りの芋をおいしく食べる方法ってあるのかな?」
そんなお悩みを解決する内容になっています。
これまでにやらかした失敗談も添えておりますので、同じ失敗をしたくないという方はぜひ読んでみてください。
2. さつまいもを長持ちさせる3つのポイント

さつまいもを長持ちさせるポイントはこの3つです。
“洗わずに乾燥させる”
“適度な湿度を保つ”
“低温を避ける”
みかんより長期保存に向いていそうなのに、みかんよりちょっと難易度が高く感じられますよね。
実際、毎年さつまいもにはある程度手をかけてお世話している感覚があります。
しかし少しでも食費を削るため、貰い物とは言えひとつも腐らせてはならぬのです。
一緒に確認していきましょう。
■1 洗わずに2〜3日乾燥させる

📷️並べた画像
土付きのさつまいもが届いたら、つい洗ってしまいたくなるものです。
しかし、土を洗い流すと途端にさつまいもの寿命は短くなってしまいます。
まずは日陰の風通しのいいところにさつまいもを並べて、2〜3日乾燥させましょう。
そうすることで、表面に備わった天然のバリアを保つことができます。
さらに、表面を乾かすことで自己修復層ができるため小さな傷が治り、腐敗菌の侵入を防ぐこともできるのです。
焼き芋を食べるときなどに、紫色の薄い皮の下にある皮なのか実なのかよくわからない部分を持て余した経験はありませんか?
あれこそが自己修復層であり、それを発生させるのが、この工程です。
ちなみに他の部分より甘みが強く、おいしく食べられます。
私は例年この作業をベランダで行っていました。
足元であれば日が当たらず、風通しも良いからです。
しかし今年は連日雨が降っていたため、玄関で乾かすことに。
細かいことは気にしないつもりでしたが、この選択は後の悲劇に繋がります。
■2 しっかり乾いたら、軽く土を払う

📷️土を払う前の画像
さつまいもの表面がしっかり乾いたら、軍手をつけて、新聞紙の上でさつまいもの土を払っていきます。
この工程のポイントは、軍手の中にポリ手袋を仕込むことです。
そうしないと手に砂がこびりつき、何時間も不愉快な思いをすることになります。
都内に住んでいると体感する機会は少ないのですが、畑の土はとても粒子が細かいのです。
さつまいもを左手に持ち、右の手のひらで優しく擦っていきます。
強く擦ると、せっかく傷口の塞がった皮に新しい傷がついてしまうので注意しましょう。
軽く擦って取れなければすぐに諦めることが肝心です。
土がついていて困るのは人間であって、さつまいもではないのですから。

📷️土を払った画像
できました。
次に、伸びすぎている根を引っこ抜いていきます。
これも、ショバ代を節約したい人間側の都合でさせていただく処理です。
できるだけ傷がつかないよう注意するけれど、そこまで神経質にはなりません。
ブチ、ブチ、と抜いて、収納できる状態になったら完了です。
■3 1本ずつ新聞紙で包む?

📷️保存状態画像
一般的にはそう言われていますが、私は新聞紙を敷いた段ボールや紙袋(横にしたもの)にさつまいもを並べ、新聞紙を被せるだけにしています。
理由は以下の3つです。
・ 保存場所の玄関の近くに風呂場があり、湿度が高いから
・ 選挙公報以外の新聞紙を持っていないから
・ 管理が面倒くさいから
絶対に失敗したくないという方には丁寧な方法をおすすめします。
私と似た環境の方は、長期保存になりそうな一部のみ新聞紙に包むことをおすすめします。
とにもかくにも、さつまいもの状態を確認し、傷が少ないものから奥になるように並べていきます。
通常、私は2段3段と重ねないようにしていますが、新聞紙で包む場合は上に重ねて保存しても大丈夫です。
(画像では、すぐに使う分だけ重ねて撮影しています)
■4 冷蔵庫以外の冷暗所で保管

📷️玄関画像
さつまいもに最適な温度は13〜15度です。
冷蔵庫では実現が難しい温度ですね。
低温障害を起こしてしまうので、冷蔵庫や冷凍庫で保管するのは避けましょう。
温度変化の少ない暗い場所が最適とのことで、うちでは毎年、日当たり皆無の玄関が選ばれています。
単純に、土のついたものを室内に持ち込みたくないという理由もあります。
帰宅するたび、さつまいもたちに「おかえりなさい」と言われる生活の幕開けです。
3. 私がやらかした失敗談

■1 部屋中が砂まみれになった話
今年、私は初めて玄関でさつまいもに関する全ての作業を行いました。
連日雨が降っていたこともありますが、面倒くさかったのも事実。
外で作業できる日を待つこともせず、ここでいいやと軽い気持ちで決めたのでした。
そして作業終了と共に風呂場に飛び込み、手や顔についた砂を洗い流します。
しかし、風呂上がりに部屋を歩いていると、妙な違和感があったのです。
靴下の裏を見ると、なんと土だらけ。
慌てて部屋の中を見回しますが、土が落ちているようには全く見えません。
けれども、棚の上を指でなぞってみると茶色い跡がつくではありませんか。
私は雑巾用のタオルとお掃除シートを取り出して、部屋中を拭いて回りました。
その結果、玄関から10メートル近く離れたリビングの窓辺まで土が落ちていたことがわかりました。
調べてみると、畑の土はエアロゾル化するのだそうです。
さつまいもの土を払っていたとき、煙みたいなもやもやが出るなぁと思ってはいたのですが、こんなに広範囲にまで広がるとは思っていませんでした。
私はその日から土の気配が消えるまで毎日の掃除を倍にし、布という布を洗濯し、休日には壁や窓まで念入りに掃除することになりました。

📷️洗濯画像
ちょうど大掃除の時期に差し掛かっていたこともあったので、早めにできてよかったと自分を励ましています。
■2 芽が出た話
これは去年のお話です。
さつまいもが到着し、処理を済ませ、保管しようとしたところ、ちょうどその時期に玄関に別の荷物を置いていたのです。
置き場に困った私は、さつまいもたちをキッチンの前で保管することにしました。
それから、秋にしてはあたたかな日が何日か続きました。
「10月とは思えないね」なんて同僚と話していたことを覚えています。
そしてある日、ふとさつまいもを保管している紙袋を見ると、窓から射し込む光が当たっていました。
嫌な予感がして袋の中を覗き込むと、7本くらいのさつまいもから芽がにょんにょんと生えているではありませんか。
『芋 ✕ 芽 = 毒……!?』
ギョッとして調べたところ、さつまいもの芽に毒はないとのこと。
ですが、取り除けば食べられるものの、芽に栄養を奪われて味は落ちていくと書かれていて、ガックリと肩を落としました。
その後、数日間さつまいも尽くしの食事だったことは言うまでもありません。
4. さつまいもの追熟

さつまいもは収穫後に時間を置くことで追熟します。
さつまいもにとっての追熟とは、デンプンが糖に変化して甘みが増すことを指します。
では、どれくらい追熟させるのがベストなのでしょうか?
一般的に言われているのは、スーパーで買ってきたものは1〜2 週間、家庭菜園などで収穫したものは1〜2ヶ月です。
しかし、スーパーで買ってきたものは、いつ収穫されたものか分からないことがほとんどですよね。
寝かせれば寝かせるほど甘くなるため、余裕があれば様子を見つつ長めに追熟させるのがいいのかもしれません。
5. まとめ

今回お話した方法(自己流の方)で、私は毎年1月くらいまで、長いときは2月後半までさつまいも生活を楽しんでいます。
1ヶ月も経つとそれなりに飽きてくるので2週間くらい見向きもしない時期があったりもするのですが、彼らは玄関で慎ましく逞しく過ごしてくれています。
芽が出たことはあれど、傷んだり、カビが発生したことはありません。
今年は私自身も少し畑仕事をお手伝いしたこともあり、例年よりたくさんのさつまいもを送っていただけました。
さつまいもご飯、お味噌汁、大学芋、茶巾しぼり、クッキーと、食事からおやつまで全力で活用しています。
このありがたい贈り物に秋の食生活を彩ってもらいつつ、引き続き食費削減の礎となってもらう予定です。
今回もお読みいただきありがとうございました。
またぜひ遊びに来てくださいね。


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