新NISA1年目年末必見!積立投資枠消化ミッションの攻略法

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【前置き】トランプ関税で200万突っ込んでみた、その後

新NISA始動から、約2年。
 
私のように「今年から投資を始めた」という方も多いのではないでしょうか。
 
2025年の市場は4月のトランプ関税ショックで大きく下落したものの、短期間で回復。
 
夏を迎えてからは、数々のインデックスファンドが最高値を更新してきました。
 
さらに、先日の自民党総裁選の結果を受け、東京証券取引所では日経平均株価が急騰。
 
投資界隈では“高市相場”なんて言葉が飛び交い、注目を集めています。
 
我らが楽天・プラス・オールカントリー、通称楽天オルカンも、10月6日の評価額でこのお祭り騒ぎを醸し出していました。

日頃は多くてもプラス・マイナス105円程度をウロウロしているのですが、まさかの+287。
 
300円近い上昇に笑ってしまいました。
 
と、言うのも……
 
私は以前、“トランプ関税で投資デビュー、200万円突っ込んでみた結果”でお話した成長投資枠の残り40万円をいつ消化するか、まだ決めあぐねていたのです。
 
“インデックス投資家がタイミング投資の思考になってしまうと、結局は機会損失に陥る。”
 
先駆者たちのありがたいお言葉を見事に体現して今に至ります。
 
“枠が消滅するギリギリに泣く泣く高値掴みをする予感がしています。”
 
そう予言していた通り、12月まで待って下がらなければ購入しようと思っていたところの、この相場。
 
口から出ていたのは、喜びの笑いではなく諦めの笑いでした。
 
 
 
そんなわけで、ようやく腹を括った私は楽天証券にログイン。
 
投資信託の画面から楽天オルカンを選択し、成長投資枠で買付金額“40万”と入力。
 
久しぶりのスポット購入で取引暗証番号を忘れていたため、再設定をして無事購入を完了しました。

 
そして、そこでふと気がついたのです。
 
もしかして、成長投資枠だけじゃなくて積立投資枠も使い切ることができるのでは……?
 
 
 
 

【前提条件】新NISAで枠が余った元貯金勢

私が投資家デビューを果たしたのは、トランプ関税ショック──つまり、2025年4月。
 
積立投資は設定から1ヶ月ほどタイムラグが生まれるため、積立投資枠を使えるようになったのは5月からでした。
 
つまり、2025年は5月〜12月の8ヶ月間しか積立投資ができないということ。
 
毎月の積立投資枠の上限は10万円となっています。
 
一方で、新NISA非課税制度の積立投資枠の上限は、年間120万です。
 
このままでは、40万円分の枠を余らせることになります。
 
私は、そのことを常々もったいないと感じていましたが、どうにもならないものだと思い諦めていました。
 
ですが、枠を使い切ったと錯覚したとき、こんな考えが頭をよぎりました。
 
『裏技的に“ボーナス設定”を使えば、年初一括で積立投資枠を使い切れるとYouTubeで言っていたような……』
 
『そんな枠ガン無視のチートプレイが可能なのであれば、私の積立投資枠も使い切れるかもしれない』
 
 
 
YouTubeとGeminiを両脇に抱えて再び投資信託の画面に戻り、楽天オルカンを選択。
 
いざ、ボーナス設定!
 
と思ったのですが、表示されたのはまさかのエラー画面。
 
「年間積立可能額(120万)を超えています。積立金額をご確認ください。」
 
んな、アホな!?
 
 
 
というわけで、今回は「年内に新NISA非課税枠を使い切ろうとしたけれど、設定が変更できなくて困っている」という方に向けたお話です。
 
・ 年度の途中から投資を始めており、積立投資枠が余っている。
・ 枠の上限を埋めるだけの余剰資金(貯金)がある。
・ 複利の力を早く体感するためにスタートダッシュをキメたい
 
そんな、資産形成ガチ勢の方向けの内容です。
 
ぜひ最後までお付き合いいただけますと幸いです。
 
 
 
【ご注意】
2025年10月上旬現在の情報となっております。
個別のエラーなどに関しましては、証券会社のQ&Aやお問い合わせをご活用されてください。
 
 
 
 

【推奨行動】ボーナス設定くんの計算方法にギミック有り⇒積立設定を一旦解除

つまりどういうことなのか、ボーナス設定くんの気持ちを考えてみましょう。
 
 
[現在]
積立設定   月10万円
ボーナス設定 設定不可
 
ボーナス設定くんの認識⬇️
「ユーザーは月10万円✕12ヶ月=120万円、満額積立設定を利用してるんだ!」
「だからこれ以上は無理だよ!」
 
 
[ギミック解除後]
積立設定   月100円
ボーナス設定 設定可能
 
ボーナス設定くんの認識⬇️
「ユーザーは月100円✕12ヶ月=1200円、ちょっとだけ積立設定を利用してるんだ!」
「だからボーナス設定もまだまだ使えるよ!」
 
 
どんぶり勘定にも程がある。
 
消化できなかった1月から5月の枠も、未消化の10月から12月の枠も、まるっと無視してボーナス設定を阻むとは。
 
まあ、NISA利用履歴の画面に、“積立設定の注文が年間投資額を超過する金額の場合、注文エラーとなり買付は行われません。”と書いてあるので、強めに止めてくるのかなと思わなくもないのですが。
 
それもどうやら違ったようで……。(※と共に後述)
 
 
 
ともあれ、月10万円積立設定をしている民が楽天証券でボーナス設定を利用するために必要な手順はこちらです。
 
① 積立設定を解除
② 新規積立設定から、最少額(100円)で積立設定
③ ボーナス設定で好きな金額を入力

 
ちなみに、画像内で私は1000円に設定してしまったのですが、100円で全然大丈夫です。
 
 
 
また、デメリットや注意点についても事前に確認しておきましょう。
 
[デメリット]
クレカなどのポイントがつかなくなる
ボーナス設定ではクレカ決済や楽天キャッシュでの決済が利用できません。
枠を使い切ることによって生み出される複利を優先するのであれば、ポイントは諦めて他の引き落とし方法を利用しましょう。
 
[注意点]
反映される日を要確認
自分で設定している積立日や、クレカ決済により指定された積立日、そして営業日などを確認し、いつから反映されるのかを必ず確認してください。
特に12月は、ファンドの休業日などにより受渡日が遅れ、翌年のNISA枠を利用した購入となってしまうことがあります。
 
 
 
 

【推奨作戦】はてなマークや注釈で状態異常の原因を探りながら取り組むこと

前章で述べた方法に辿り着くまでに、私はかなり遠回りをしました。
 
Geminiと相談しながら、あーでもないこーでもないと様々な設定をいじった結果、目と鼻の先に答えがあったのです。
 
この、はてなマーク。
 
ソシャゲでもよく見かけますが、ある程度ゲームに慣れてくると、スルーしがちになってしまうもの。
 
「機能の内容は知ってるから」
「これまで読まなくても使えていたから」
 
そんな思いを抱くのは自然なことだと思います。
 
ですが、証券口座で設定がうまくいかないときは、手当たり次第にはてなマークを読んでみることで打開策が見つかるかもしれません。
 
思わぬギミックが状態異常を引き起こしていることもあるのだと、私は今回学びました。
 
バトルゲームの戦況確認のように、多少面倒でも情報を拾い集めながら取り組むことを推奨します。
 
 
 
 

【最終戦略】大きめの落とし穴とリスクヘッジ

■1 全てのボーナス設定くんが計算方法を教えてくれるわけじゃない

“変更”ボタンから積立設定画面に入ったときに出てくるボーナス設定のはてなマークは、これだけしか情報をくれません。
 
つまり、新規積立設定から設定しようと試みないことには、自分がなんのギミックに引っかかっているかわからないのです。
 
そんな謎解き要素はいらんのよ。
 
 
 

■2 上限を超えたら買付されないとは言うけれど

繰り返しとなりますが、NISA利用履歴の画面には、“積立設定の注文が年間投資額を超過する金額の場合、注文エラーとなり買付は行われません。”と書かれています。

書いてある。
 
それで私は、ボーナス設定を強めに阻むことで、年間投資額を超過しないよう予防してくれているのかな、と思っていました。
 
しかし。
 
なんと。
 
積立設定を1000円に設定してから試してみると、年間投資額を超えるようなボーナス設定をしても普通に通ってしまったのです。
 
当然と言えば当然かもしれません。
 
未消化の枠をまるっと無視してしていたボーナス設定くんです。
 
消化した枠だって見ているはずがないのです。
 
でもこれは大事故を起こしかねない仕様と言わざるを得ません。
 
万が一、計算を間違えて設定してしまっていたら、枠を使い切れずに将来的な資産を減らしてしまうことになりかねないのですから。
 
 
 

■3 複雑な設定日を把握できるのか問題

先程も[注意点]として記載しましたが、積立設定やボーナス設定などの反映には1ヶ月ほどのタイムラグが生じます。
 
何日までに設定したらいつから反映される、という日程は、設定内容や決済方法、購入する商品などにより様々です。
 
さらにファンドや証券会社の営業日などの要素により、変更になることも間々あります。
  
もちろんこれらは、きちんと調べれば確認することができます。
 
しかし、投資初心者がこれらを完璧に把握した上で、社会人生活の合間に確実にこなすことができるでしょうか。
 
ちなみに、2024年8月25日以降に始めて積立を設定した投資家の投資信託買付日は毎月12日です。
 
積立設定の変更は、前月の12日まで。
 
ここでもう、クリックしても開かない“はてな”が頭の中に浮かぶ方も多くいらっしゃると思います。
 
私も調べ始めた頃は、変更のタイミングに自信がなく、一旦このような設定に落ち着いていました。(未消化枠が60万円の場合)

299,000+1000=30万円
30万円✕2=60万円
 
設定変更や、失敗時のリカバリーができないかも知れないという方は、確実に枠を使い切ることを優先して設定をするのもありだと思います。
 
 
 

■4 最終戦略

私は今回の記事を書くにあたって、何度も繰り返し確認や考察をすることで、ボーナス設定についてある程度の理解を深められたと感じました。
 
そのため、最終的に下記の戦略を実行することにしています。

 
・ ボーナス設定をした11月の買付日を2日(暦により4日)とすることで、8日間の設定期間を確保。
・ ボーナス設定をひとつ残すことで、積立設定の締切を逃しても、証券口座引落しでボーナス設定をすることにより枠消化を可能にする。
・ Googleカレンダーに登録し、通知を鳴らす。
・ アラームを設定し、通知を鳴らす。
 

ともあれ、12月の頭には来年の設定を行う必要があるので、ご自身に合った方法を選択されることをおすすめします。
 
 
 
 

【まとめ】

今回の件では、久しぶりに自分の投資初心者っぷりを痛感しました。
 
慣れてきたと思ってはいても、まだまだ使いこなせていない機能はたくさんありますね。
 
コツコツ勉強して、証券口座の画面に映る全てを説明できるくらいになってみたいものです。
 
ただ、私はドル・コスト平均法※とポイ活をそれなりに重視しているため、ボーナス設定を活用するのは最初で最後になるかもしれません。
 
この記事は、同様の壁にぶち当たった方への参考として、また備忘録としてネットの海に浮かべておきたいと思います。
 
(※ドル・コスト平均法とは、価格変動する商品を定期的に一定の金額で購入し続け、平均購入単価を下げることを目指す投資手法です。)
 
 
 
同志の方、新NISA非課税枠満額を目指して、頑張りましょう!


 
 
 
今回もお読みいただきありがとうございました。
 
またぜひ遊びに来てくださいね。

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