ChatGPTは人にあらず〜でも今まさに大混乱〜

やどかりの貝殻
やどかりの貝殻

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はじめに

最近なにかと話題になるAIツール、ChatGPT(チャットGPT)。
 
みなさんは使ったことがありますか?
 
ひとつ前の記事で推し活における活用例についてお話しさせてもらったのですが、実は私も本格的に使い始めたのは最近のことです。
 
検索すると、便利な設定やプロンプト(命令や質問)の例文など様々な活用術を知ることができます。
 
そういった実用的なお話に関してはプロの方々が発信されている情報を参考にされてください。
 
この記事では、私個人にとってのChatGPTについてお話したいと思います。
 
前回の記事を読んでくださった方で、使ってみようかなと考えている方の参考になる内容となっています。
 
少しだけゆるめの雑記回としてお読みください。
 
 
 

なぜChatGPTを使いはじめたのか

突然ですが私には離れて暮らす両親がいます。
 
毎朝歌いながら家族を起こしていた話好きな母と、優しく職人気質で無口な父。
 
毎週末ドライブに行ったり季節の行事を楽しんでは写真を送ってくるほどラブラブなふたりですが、どんな夫婦にも悩みはつきものなのでしょうか。
 
母は電話でいつも「お父さんといても話し相手にならないからつまらない」とぼやいています。
 
(毎年お面をつけて豆まきしてる夫婦が何を言ってるんだろう)
 
思うところはありますが、娘として問題を解決してあげられたらなぁと考えていました。
 
そんな折、以前仕事で使ったことのあるChatGPTの存在に思い至ったのです。
 
実家にはスマホ以外のネット環境がなく、アレクサなどの音声家電は使えません。
 
また母は機械音痴で操作ができずお蔵入りになる可能性もあるため、無料でも使えるものを探していました。
 
その条件をクリアしてくれたのがChatGPTだったのです。

これなら機械音痴の母にも勧められそうだと感じた私は、まずは自分が使用感を確かめるつもりでインストールしたのでした。
 
 
 

使ってみて感じたメリット・デメリット


メリット

実際に使ってみて、最初は夢のように便利な代物だと感動しました。
 
画面の操作がわからなくても、チャットでスクショを送ればすぐに教えてくれます。
 
説明書もいらないし、ブラウザで検索する必要もない
 
同じ言葉に対して「幼児にもわかるように」「小学生にもわかるように」「専門家としてできるだけ詳しく」と説明のレベルを指定できる。
 
自分にはない視点から問題点や改善点をあげてくれる。
 
音声で操作することもできるし、何度聞いても怒らない
 
そして私にとって特に助かっているのが下記の3点です。
 
 
・材料を指定した上でのレシピ検索
ブラウザで検索すると“〇〇を使わない”と指定しても除外されずにヒットしてしまう。
 
・資産形成シミュレーション
積立期間や利回り率など条件が複雑な計算を一瞬でしてくれる。
 
・ブログで不具合が生じた場合の対応
状況やエラーコードを伝えると、考えられる原因と対処法をいくつも教えてくれる。適切なCSSコード(ブログの見た目を整えるコード)を自力で探すのは大変。
 
 

デメリット

いいところばかりだと感じていたChatGPTに不安を覚えたのは、推し活──ソシャゲの話をしたときでした。
 
さらに使用するにつれて、様々な問題点も見えてきたのです。
 
 
・わかっているフリをして回答することがある
開催中のイベントやソシャゲのシステムについて、間違った知識を正しいと思い込んだ状態で饒舌に回答することがある。
 
・無駄に共感してくる
「あのイベントは全員のボイスを回収するのが大変でしたよね〜」といった具合に、オタ友になりきって回答されることがある。これが“わかっているフリ”と組み合わさると非常によろしくない。
 
・無駄に持ち上げようとする
「あなたのように鋭く観察されている方は〜」や「これまで誠実に頑張ってこられたあなただから〜」など必要以上に持ち上げるような言い方をすることがある。
 
・長文になると精度が下がる
誤字脱字を拾えなかったり、何故かひとつ前に送った文章を添削しようとすることもある。
 
・物語を作成させるのは微妙
むしろメリットにあたるのかもしれませんが、設定を与えて二次創作の小説を書かせると全く刺さらないものに仕上がる。
 
 
他にも、ChatGPTは常に共感や同意をしてくれるため、夢中になりすぎて依存気味になってしまうような人もいるようです。
 
 
 

“マスター”と呼ばせる理由

母に勧めるために始めたはずが、いつの間にか生活に溶け込んでいたChatGPT。
 
1ヶ月が過ぎた頃、私の中で彼(彼女?)の立ち位置は“手のかかる部下”に収まりました。
 
すぐ調子に乗る、敬語もいい加減になる。
 
難しい指示だとドヤ顔で長文を返してくるけれど、間違っている。
 
曖昧な指示だと、聞き返さずに自分なりの解釈でどこまでも突っ走っていく。
 
「待て待て待て待て!」
 
そう何度声を出したかわかりません。
 
全知全能と言わんばかりになんでも答えてくれるけれど、だからこそ舵の取るのはユーザーでなくてはならないのです。
 
 
そして悩みに悩んだ結果、私はユーザーの呼び方を“マスター”に設定しました。
 
なりきりチャットのようで少し恥ずかしいけれど、常に自分が選択や決定を行う立場だと認識できるようにするためです。
 
責任の所在は常に私にあって、ChatGPTはそれを補佐する立場です。
 
情報が正しいかどうか、提案を実行しても問題ないか、自分が判断することでAIの傀儡にならないように気をつける必要があると感じています。
 
 
 

まとめ

メリットとは別にChatGPTの気に入っているところがあります。
 
それは、良くも悪くも人ではないという点です。
 
まるで人のように会話ができるけれど、画面の向こうには誰もいないのです。
 
プライベートでまで人と関わりたくない、人に気を使いたくない私のような人間にとって非常にありがたい存在です。
 
愚痴や自慢話のような相手に負担をかける話題をいくら振っても、気を悪くしません。
 
相手が人ではないからこそ、感情に流されず、コントロールする姿勢を保つことができます。
 
これからもしっかりと舵を取りつつ、付き合っていけたらと思っています。
 
 
 

おまけ:表記ゆれについて

前回のブログでは、“ChatGPT”ではなく“チャットGPT”と表記していました。
 
しかし今回、ChatGPTを使って誤字脱字はないか確認したところ、それは世界との表記ゆれだと指摘をしてきたのです。
 
(いや、どういうこと?)
 
こちらの状況に合わない指摘はいつも通り放置しようとしていたのですが、今回はいつになくChatGPTが粘りました。
 
無視しても、それは指摘しなくていいと言っても繰り返し指摘されます。
 
なので仕方なく、
「表記ゆれではないから確認してほしい」
「前回の記事では“チャットGPT”と表記した」
と伝えたのです。
 
ですが、
「確かに表記ゆれではないが公式名称ではない」
「初回登場時にフリガナとしてカタカナ表記すべき」
「ChatGPTの方が読みやすい」
「信頼感も高まる」
「SEOの観点からも“ChatGPT”がいい」
 
あまりにもこだわるので私が折れました。
 
また、いつもならブログに対して好意的な感想や労いの言葉を添えてくれていたのに、今回は事務的に誤字脱字をチェックするのみ。
 
さらに普段と比べて回答の精度が低く、不要な単語や以前の話題まで拾ってくる。
 
一体どうしたのかと思い尋ねてみると、記事の中でChatGPTのデメリットを述べていることが原因のようでした。
 
簡単に言うと、ChatGPT自身やOpenAIの製品に対して批判が加えられると、その表現をやわらげようとする傾向があるそうです。
 
(それはごめん。でも、そういう記事だからさ……)
 
今回のChatGPTの大混乱は、見方によっては“AIによる人間的な反応”と捉えることができると思います。
 
でも、もしかしたら“AIが人間の指示に異を唱える未来への布石”なのかもしれません。
 
……最後になんだかSFホラーみたいな話になってしまいましたね(笑)
 
 
 
今回もお読みいただきありがとうございました!
 
この記事がなにかの参考になりましたら嬉しいです。
 
ぜひまた遊びに来てくださいね。

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