600万円を発見した話

お金の話

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はじめに

みなさんは、自分の貯金額を‘正確に’把握していますか?
 
もちろん下一桁まで知っているかということではありません。
 
100万単位、できれば50万単位で大丈夫です。
 
パッと数字が思い浮かびますか?
 
私はつい最近まで全く把握していませんでした。
 
そしてあるきっかけで通帳を見直した結果、600万円が爆誕していたことに気づいたのです。
 
節約・貯金系コンテンツに触れるようになった今なら思います。

──そんなことある?
 
 
 
今回は自分の推し活と生活を振り返りつつ、反省しつつ、自己分析していきたいと思います。
 
ちょっと聞いてよ〜、といった内容ではありますが、もしかしたら推し活と生活費のバランスに悩んでいる方のヒントになるかもしれません。
 
現状で満足できてるという方も、「こんな人もいるんだなぁ」という感じで気軽に読んでくれると嬉しいです。
 
 

どうして気づかなかったの?(反省パート)

・通帳が何冊あるか把握していなかった

いくらあるとかそういう次元ではありません。
 
何冊か、知りませんでした。
 
それもそのはず、なんと言っても金融リテラシー皆無の貝殻を長年住処にしていたやどかりです。
 
一応、普段使っている通帳の保管場所はきちんと把握していました。
 
ですが更新済みの通帳を整理していたら……
 
 
🚩使用している銀行の二冊目の通帳×2
→いずれも大昔にバイトの給与受け取りに使用していた記録があるが、現在使用できるか不明。

🚩謎のキャッシュカード
→通帳がなくキャッシュカードのみのため、いつ何のために使用していたかすら不明。
 
🚩謎のクレジットカード
→ついでに出てきた契約した記憶が全くないクレカ。しかも‘年会費〇〇円’と記載が……。
 
 
慌てて窓口に出向いたり電話をかけたりして問い合わせて解約。
 
破棄していいと言われたものはその場で破棄しました。
 
謎のもったいない精神、よくないですね。
 
推しが写っているわけでもないカードを、後生大事に取っておく理由なんてないのです。
 
ちなみに実家に置いてきた地銀の通帳もあるため、未だに全てを整理しきれていません。
 
次に帰省した際にきっちり片付けたいと思っています。
 

・“お金の話=タブー”という習慣

子どもの頃から、お金の話は「口にしてはいけないもの」と教えられてきました。
 
特に私の地元では、殊更子どもにお金の話を聞かせることを避ける雰囲気がありました。
 
「お金の話をすることは恥ずかしい」
「働かせてもらうのに賃金を気にすることはいやらしい」
「自分で貯めた金額を気にすることは良くないことだ」
 
はっきりと言葉にしたことはありませんでしたが、私は常にうっすらこう思っていました。
 
だから数ヶ月に一度は記帳をして通帳を確認していたのに、合計金額からはなんとなく目を背けていたのです。
 
その結果、私の認識していた自分の貯金額は‘300万円前後’でした。
 
倍です。
 

 

なぜそんなに貯まっていたの?(分析パート)

節約の基本は、自分の収入と支出を把握して無駄な支出を減らすことです。
 
そのためにまず家計管理をし、お金の流れを‘見える化’することが大切と言われています。
 
そしてまずは固定費の見直し。
 
それから変動費(食費や交通費、娯楽費など)の見直し。
 
加えて税金について学んで対策。
 
ついでにポイ活や優待株でちょっと生活を豊かに〜というのがよくある流れです。
 
 
収入……だいたい300万くらい?
支出……推し活・ジム・美容で結構使ってる?
家計管理……知らない子ですね
固定費……引っ越しのときに契約したライフライン
通信費……3大キャリア+Wi-Fi
食費……コラボカフェで暴飲暴食
交通費……推し活のための交通費を気にしたことはないです
娯楽費……言わずもがな
ふるさと納税……見たことあるけど私には関係ないかな
 
 
これでは、自分でも貯まる理由がみつかりません。
 
なのでここから自己分析していきたいと思います。
 
よろしければお付き合いください。
 

・弁当代を着服していた中学時代

中学生の頃、部活動でお昼ご飯を買うために渡された500円を毎回300〜400円しか使わずに着服。
 
ためたお金でこっそり漫画を購入していました。
 
今思うと、親にはバレていたのでしょう。
 
それまで漫画を一冊も持っていなかった娘が、あるときから自宅で数十冊のONE PIECEを読むようになったのですから。
 
そして部活動では食事の時間を減らして休憩時間も練習することで上達をみせ、成果を出していました。
 
やっていたことは決して褒められたことではなかったけれど、見方によれば一挙両得。
 
そのときから私は、
「食費を削れば欲しいものが買えるんだ」
「食事の時間を削って頑張れば成果が出るんだ」
と考えるようになりました。
 
食事にお金をかけないことが私にとって当たり前になったのです。
 
もっと言うと、“自分が本当にやりたいこと”以外にお金をかけない習慣がついたのです。
 

・やりたいことか否か

中学時代以降、常にこの基準を意識するようにしていました。
 
高校のときは友人との時間が最優先。
 
そのために、今度は漫画や他の趣味にお金をかけなくなりました。
 
進学後、更に社会人になってからはより一層優先度をはっきりさせるようになります。
 
学生時代や社会人になりたての頃、自分で稼ぐお金が限られていることはよくわかっていたからです。
 
なので、これといった出費を伴う趣味がないときでも「やりたいことができたときにお金を理由に諦めたくない」と強く思い、自分なりに倹約していました。
 
何かのために我慢するのではなく、何かを諦めようとしている自分のために選択していたのです。
 
そして推しに出会ってからは、推し活が最優先。
 
その他の出費はできる限り減らして生活しています。
 
全ては欲しい推しグッズが出たときのために……!
 

・お金をかけるところ、かけないところ

学生時代から今に至るまで、生活の変化に合わせてお金をかけるところは変動しています。

反対に、かけないところはそんなに変わっていません。
 
 
食費
主食と野菜があればいい。
ただし、お気に入りのお菓子屋さんやコラボカフェでの食事、友人との食事ではお金のことを考えない。
 
衣服費
メルカリ活用。
ただし、ライブグッズや推しグッズは欲しければ買う。
 
化粧品代
プチプラ使用。
ただし、コラボ商品やグッズとして販売されているものは良ければ買う。
 
日用品
常に徒歩圏内で一番安いものを購入。
数百円のものでも口コミを検索してコスパを重視した買い物をする。
 
 
このように、自分にとってこだわりのないものにはトコトンお金をかけていなかったように思います。
 
そのかわりに好きなものや、やりたいことには遠慮なく使うようにしていたので節約でのストレスはありませんでした。
 

・割引品との付き合い

600万を発見するまでは、割引品ハンターでした。
 
趣味と言っても過言ではないかもしれません。
 
仕事終わりに食欲を携えてスーパーでお得商品を探すのは結構楽しかったです。
 
それに一度見切り品を買うと、通常価格で購入するのは損だと感じるようになります。
 
その結果、見切り品が出ていないときは買い控えるようになり、出来合いのものを買う回数が自然と減っていた気がします。
 
社会人になってから、旅先以外でお弁当やお惣菜を定価で買った記憶がありません。
 
でも今は、見切り品自体ほとんど買わなくなりました。
 
それは節約・貯金に目覚めて以降のお話になるので、またの機会にさせてください。
 

・一括購入至上主義

私は推し活だけでなく美容や脱毛にも百万近くかけてきましたが、毎回必ず一括で支払いをしていました。
 
当時あまり安定した仕事をしていなかったこともあり、自分の将来を信用していなかったのが一番の理由でした。
 
「明日払えなくなったら怖いから、今全額払い切れるものだけ購入する」
 
クレジットカードを所持していなかった頃、脱毛サロンで20万円を現金支払いしたときのスタッフさんの微妙な反応を覚えています。
 
(せめてクレカで支払えよ……)
 
でもこの習慣のおかげで、見えない出費をなくせていたんですよね。
 
思い返すとスマホの機種代ですら分割払いにしたことがありません。
 
未来の自分に負債を残さない習慣。
 
貯金を志す者にとってはいい感覚だったんだなと今なら思います。
 

・購入特典戦略

“お金の話=タブー”という感覚から、私は“予算を立てない推し活民”でした。
 
しかし、自分の生活を顧みた予算は立てないものの、購入特典をお得に貰うための予算は強めに立てていました。
 
誤差500円なんて許されません。
 
どんなに高くても200円未満の誤差で特典が貰えるよう計算していました。
 
そのときに、例えば2000円前後か12000前後の二択といった感じで選択肢に大きな差が生まれることも少なくありませんでした。
 
そうなると、自分が本当に欲しいかどうか、推し以外のランダム品をどうするかなど、自然と自問自答することになります。
 
ここで少ない方を選択した記憶はほとんどありません。
 
それでも、一旦先の事を考えることで極力負担の少ない方法で購入できていたのだと思います。
 
 

きっかけはプライスレス

600万円発見に至ったきっかけは、想定外の引っ越しでした。
 
お金の用意をしていなかったので、引っ越し代からなにからできる限り削るために、色々と調べる必要がありました。
 
また新居は収納が少なく、間取りも変わるため、収納家具を購入したり持ち物を減らしたりする必要がありました。
 
「でも、絶っっ対に損はしたくない!」
 
そう思った私は、引っ越しが決まった日からインテリア動画や断捨離動画を観るようになったのです。
 
それまでほとんど見ていなかったYouTubeを毎日開くようになりました。
 
そして、情報は能動的にアクセスしないと姿を見せてくれないということを実感しました。
 
部屋を広く見せる方法やインテリアの歴史、失敗しない家具選び。
 
物の捨て方、片付け方。
 
ネットを開けば情報はごまんと出てきます。
 
そして北欧インテリアについての動画を観ていると、今度は北欧流の節約術に関する情報が関連動画にあがるようになりました。
 
となると次に出てくるのは節約・貯金系の動画です。
 
 
やたらと推奨される──断捨離!
可哀想なほど非難される──3大キャリア!
情報更新のたびに比較される──ネットバンク!
 
 
「ん? ネットバンク?」
 
そこで初めて銀行によって金利が違うことを知った私は、自分の貯金が今どこでどう過ごしているのかが気になりはじめます。
 
「そういえば通帳って何冊あったっけ?」
 
ここで冒頭に戻るというわけです。
 
こうして書き出してみると、まさに風が吹いて桶屋が儲かったお話ですね。
 
新居も心地よい空間を作ることができて、毎朝ありえないほどの朝日を浴びながら目覚めています。
 
 

まとめ∶ここから始まる物語

中学時代の悪癖により私の中にインストールされた“節約モード”は今もデフォルトでフル稼働しています。
 
たったそれだけで、他の全てがなくとも自動的に600万円を貯めることができたのは、もしかすると珍しいケースかもしれません。
 
それには自分の考え方や思い込みが偶然いい方向に作用していたのだと思います。
 
正直、ここに再現性があるかどうかは微妙なところですが、悩んでいるみなさまの参考になれると嬉しいです。
 
 
 
そして、ここから。
 
自分の貯金額を知った私は、節約に目覚めます。
 
もちろん手間暇をかけて細かく切り詰めるような節約ではありません。
 
これまでぼんやりと倹約していた私が、いつの間にか生まれていた可愛い可愛い600万円ちゃんのために、できる範囲で餌を与える“ゆる節約”。
 
そちらは再現性のあるものばかりなので、今後“お金の話カテゴリー”でお話していきたいと思います。
 
ぜひまた遊びに来てくださいね。
 
今回もお読みいただきありがとうございました!

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